万能スキンケア「カモミールバーム」のつくりかた

 「カモミールバーム」レシピ

炎症を和らげる成分を含む

カモミールオイルでつくる万能バーム


リンゴに似た優しい風味のティーでおなじみ
カモミール。

リラックスできるカモミールティーは
主に水に溶ける有効成分を利用する方法。

消炎の働きをもつ有効成分は

精油成分の「カマズレン」。

ジャーマン種に多く含まれます。

ジャーマンカモミールのアロマオイルは
希少で高価な精油。

水に溶けない脂溶性の成分は
ハーブを植物オイルに浸すことでも
抽出することができます。

ドライカモミールでつくる
「カモミールオイル」。

ハーブを植物オイルに浸して有効成分を抽出させたものを
「インフューズドオイル」といいます。


ハンドメイドしたインフューズドオイルのハーブの香りは、
市販のアロマオイルと比べ、自然でマイルド。

湯煎にかけて仕上げるときに
立ち上る香りにも癒されます(*^^*)


カモミールオイル&バームのつくりかたはこちらです↓↓

湯煎後のカモミールオイルはとってもいい香り!↑

カモミールオイル」のつくりかた

①消毒した瓶へジャーマンカモミール4gを入れ、植物オイル50mlを注ぎ蓋をしめる。
②一日一回上下に瓶を振りながら、二週間ほど置いておく。
③瓶の蓋をゆるめ、水を入れた鍋へ瓶ごと浸して加熱し、80℃の温度をキープして30~40分程度湯煎にかける。(※沸かしたときに瓶の中へ湯が入らないような水の高さにする。)
④茶こしや市販のお茶パックなどを使い、オイルを漉してカモミールを取り除く。

※オイルに対して10%程度のハーブの量が目安。オイルからハーブが出ないよう注意する。
※できあがったオイルは、そのままスキンケアやヘアケアオイルとして全身に使えます。
インフューズドオイルに用いる植物油は、食用ではなく化粧用グレードのオイルを使ってください。

オススメは、オリーブオイルやマカダミアナッツオイルなど。
用途に応じて植物オイルを選んでみてください♪

使い切れる程度の少量レシピ。
バームに用いて残った分はそのままスキンケアなどに。
すぐに使い切れる量です!



「カモミールバーム」のつくりかた(リップチューブ4ml1本+メンタム缶10g1個程度)

①耐熱カップに未精製ミツロウ3g、カモミールオイル10mlいれて湯煎にかける。
②ミツロウが完全に溶けたら湯煎から外し、素早く容器へ注ぐ。

※スキンケアに用いるミツロウは、化粧用グレードのものを使ってください。
※ミツロウには、本来の色や香りを残した未精製タイプと、脱臭、漂白した精製タイプがあります。


お肌を乾燥や炎症から守る
カモミールとミツロウのヴェールバーム。


ミツロウは
ミツバチの巣から採れる天然のロウ。

軟膏(バーム)の素材として
古くから使われてきました。

融点が60℃~66℃のミツロウは
お肌の表面を覆って
外部の刺激や乾燥から守りつつ

体温で少しずつ温められた有効成分を
徐々にお肌に浸透させてくれます。


皮膚トラブルへの薬草として
スキンケア領域でも使われてきた
カモミール。

すり傷や軽いやけどのケアに。
乾燥したお肌に。


毛細血管に働きかけ

弾力性を高めて組織を強くする働きも。


水仕事の前に手につけて
ハンドヴェールとして使うのも◎。


唇用にリップチューブへ。
スキンケア用にメンタム缶へ。
用途別に容器を使い分け。

色々使える「万能バーム」。
天然ミツロウとカモミールでリラックス。
香りもお気に入りの組み合わせです!



☆注意事項☆

※カモミールは、キク科のハーブです。
キク科にアレルギーのある方は、ご注意ください。
ご使用前のパッチテストをおすすめします。
※皮膚に刺激を感じた場合は、
ただちに使用を中止してください。
※ご自身で制作されたインフューズドオイルやバームは、
自己責任のもとでご使用ください。

スパイス香る「カモミールチャイ」つくりかた

 「カモミールチャイ」レシピ

カモミールとソイミルクでつくる

芳醇なスパイス香る本格チャイ。

鍋の中でモコモコ沸騰させてクリーミーに仕上げます。
ホッと一息つくお茶のじかん。
カモミールの優しさを感じてください。

レシピとつくりかたはこちらです↓↓


「カモミールチャイ」レシピ 1杯分

 ジャーマンカモミール 茶さじ1
 紅茶  小さじ1
 きび糖 小さじ1~2(お好みで)
 水  100ml
 豆乳 100ml
 スパイス
  カルダモン 2粒
  クローブ 1本
  シナモン 2㎝位
  ジンジャー 小さじ1/4

手前右が砕いたスパイス。砕いたほうが香りがいい。↑

「カモミールチャイ」つくりかた

事前準備:スパイス類は、あらかじめミルなどで砕いておく。
①鍋に水を入れ、砕いたスパイスを加えて弱火にかける。
②香りが漂い沸騰してきたら、カモミールと紅茶の茶葉を加え、蓋をして2~3分ごく弱火で煮立て、成分を抽出させる。
③蓋を開けて豆乳を加え、再び沸いてきたら、砂糖を入れて軽くまぜ、火加減をやや強くしてブクブクさせる。※焦がさないように注意。
④モコモコしてきたら溢れる直前に火を止め、茶こしで漉しながら、ティーカップへ注ぎ、できあがり。

 モコモコ沸騰させ、溢れる直前に火を止める!↑



甘味はきび糖や黒砂糖を使って
味わい深く。

ピリッと辛めにさせたいときは、
ジンジャーを増やしてみてください。

紅茶は、アッサムやルフナなど
濃いめのものがあれば◎。

ポカポカしたいとき
オススメのチャイです!

フカフカ「カモミールシフォン」つくりかた

ふんわりシフォンケーキ
「カモミールシフォン」レシピ


メレンゲのフワフワ感が命の焼き菓子
シフォンケーキ。

マザーハーブとも言われるハーブ
「カモミール」をたっぷり使用した
このシフォンは、

ハーブを愉しむ市民サークルの講座にて
試食のケーキとして提供したことのある一品。

隠し味として加えた香りは

スパイスの女王「グリーンカルダモン」。

カモミールの優しさに上品で爽やかなスパイス
カルダモンがマッチした焼き菓子です。

焼菓子レシピをご紹介はこちらです↓↓



「カモミールシフォンケーキ」材料(20㎝シフォン型)


卵 5個
薄力粉 170g
砂糖 130g(卵白用50g、卵黄用80gに分ける)
ベーキングパウダー 大さじ1
豆乳 30ml
植物油 70ml
カモミール液 120ml
※茶さじ6杯分のドライカモミールティーをカップ一杯分の熱湯に浸し、蓋をして3分
 おき、成分を抽出させた濃い目のハーブ液をつくり、冷ましておく。)
ドライカモミール 茶さじ6杯
カルダモン 3粒分
※カモミールとカルダモンはあらかじめ、ミルなどで粉砕し、粉末状にしておく。
  (カルダモンは外側の殻から中の粒をだし、粒のみを挽く。)



↑ハーブサークルの企画「おたのしみハーブマルシェ」にて提供した「カモミールシフォン」。

「カモミールシフォンケーキ」つくりかた


①卵を割り、卵白と卵黄に分け、それぞれ別のボールに入れる。
②卵白を泡だて器で撹拌し、砂糖を2~3回に分けて加えまぜ、すくったとき角が立つまで、しっかり泡立て、メレンゲをつくる。
③続けて別のボールに入っている卵黄も泡だて器で撹拌し、砂糖を2~3回に分けて加えまぜ、すくったとき跡が残るまで撹拌する。
④③の卵黄のボールのほうへ、植物油、冷ましたカモミール液、豆乳、粉末状にしたカモミール&カルダモンの順に加え、なめらかに混ぜ合わせる。
⑤②で泡立てたメレンゲの1/3の量を、③の卵黄生地の真ん中へ加えのせ、周りからすくい上げるようにして、ヘラで切るように手早く混ぜ合わせる。
⑥あらかじめ合わせておいた薄力粉とベーキングパウダーを、④へふるい入れ手早く切り混ぜる。(※このとき、粉っぽさが多少残っていてもよい。混ぜすぎないようにする。)
⑦残りのメレンゲを⑤へ加え、立てた泡をつぶさないよう、メレンゲの筋がなくなるまで、同様に切り混ぜる。
⑧シフォン型に生地を流し込み、トントンと型ごと2~3回打ち付けて空気を抜いてから、180度に温めたオーブンで35分~40分程度焼く。
⑨焼きあがったら、型ごと逆さまにして、粗熱がとれるまでそのまま置いておく。
⑨冷めたらカットして、お好みでクリームなどを添えてできあがり。


電動泡だて器があると早く、楽ちんにつくれます!

植物油は、菜種油または太白ごま油など、香りのない
あっさりしたオイルがオススメです(*^^*)

フワフワのケーキ。ぜひつくってみてください!

ハーブコラム~逆境に負けない「カモミール」~

 ハーブコラム
逆境に負けない「カモミール」

甘いりんごに似た優しい香りでお馴染みの「カモミール」。

優しいリラックスハーブティーの代表格。
和名は「カミツレ」。

「逆境に負けない強さ」
という花言葉があるのはご存知ですか。

可憐で愛らしいキク科の小花からは、
一見想像できないような花言葉。
カモミールは、
折れたり傷ついた箇所からも
甘い香りがします。

中世ヨーロッパでは
空気をリフレッシュするため
床にカモミールの花や葉を茎ごと蒔き、
踏みつけることで香りを漂わせる
習慣があったのだとか。


古くから薬用植物としても高く評価され
人々に親しまれ続けてきたカモミール。


コンパニオンプランツとして、
弱った植物の横に植えられることも。

カモミールの主な種類は
ローマンカモミールとジャーマンカモミール。

ほふく性の多年草のローマンカモミール。
ジャーマンカモミールに比べ
やや大きめのお花をつけます。


踏まれるたび、よい芳香を放つローマン種は
ジャーマン種より甘い香りが強いのが特徴で、

グラウンドカバーとしても植えられることも。

この香りには、ストレスや緊張を鎮め、
自然と穏やかな心に導いてくれる働きが。

一方、一年草のジャーマンカモミールのほうは、
消化器系の不調や、
筋肉や心の緊張を和らげるために使われ、
精油成分には消炎の働きの高い成分が
含まれています。


ローマンカモミールは
やや苦味が感じられるため、
ティーとして用いられるのは、
主にジャーマンカモミールのほう。

踏まれても元気に育つカモミール。

その生命力の強さに、
だれもが勇気づけられてきたことでしょう。


逆境の中に立たされてしまったとき
そんなときには、
カモミールを思い出してみてください。

優しいりんごの風味のティーをゆったり一杯。


植物から元気をもらい、

穏やかな心で乗り越えられたらいいですね。


カモミール花言葉:「逆境に負けない強さ」「逆境で生まれる力」「あなたを癒す」

サクサクとまらない!「フェンネルビスケット」のつくりかた

 食感と香りを楽しむ

「フェンネルビスケット」レシピ


甘くスパイシーなスパイス「フェンネルシード」は
カレーや五香粉など
ミックススパイスにも使われるスパイス。

カモミールやミントなどと合わせて
ハーブティーとして愉しむほか
そのままかじってお口のエチケットにも。

甘くエキゾチックな風味は
古くは空腹を和らげるために
口に含むこともあったのよう。

印象派の巨匠「ゴッホ」も愛飲していたと伝わる
「アブサン」というお酒は
「アニス」や「フェンネル」などの
数種類のハーブたちの香りが複合して
唯一無二の独特の風味つくっていたのだとか。

「フェンネル」はしっかり香りをもっているので
オーブンをつかった焼き菓子にも
その風味を生かすことができます。

ボールひとつ、まな板一枚分のスペースで作れちゃう!
シンプルなハーブビスケット。

おつまみやおやつとして前菜にも添えられるような

甘さを抑えたビスケットレシピを紹介しましょう↓↓



「フェンネルビスケット」材料

A  薄力粉 100g
  グラハム粉 50g
  塩 小さじ1/4
  ベーキングパウダー 小さじ1/4
  ミックススパイス(エルブドプロヴァンスなど) 小さじ1
  フェンネルシード 小さじ1
※フェンネルシードは、直前に乳鉢またはすり鉢などで、軽くつぶして香りをだしておく。
※ミックススパイスがないときは、タイムやローズマリーやバジルなど、好みのスパイスハーブで代用してもOK。

B 植物油 大さじ2
  はちみつ 大さじ2
※植物油は、なたね油や太白ごま油など、香りの少ないものがおすすめ。


↑フェンネルは軽くつぶして香り豊かに。

「フェンネルビスケット」つくりかた

①大きめのボールに材料Aを、粉類とミックススパイス、つぶしたフェンネルシードを加え、スプーンで混ぜ合わせる。
②植物油を1杯ずつ加え、手のひらを使い、そのつどホロホロにすり混ぜる。
③ハチミツも1杯ずつ加え、手のひらですり混ぜるように合わせる。
※ボソボソしてまとまりにくい場合は、少し水を足して調整する。
④粉類と油分、糖分が混ぜ合わさり、まとまってきたら、ひとかたまりにして、クッキングシートを敷いたまな板の上へのせる。
⑤のし棒で均等な厚みに、少しずつ伸ばしていく。(厚さ3㎜くらいを目安に)
※崩れやすいので、上下、左右、少しずつ伸ばすのがコツ。
⑥伸ばした生地へ、包丁で好みのサイズの切り目を入れ、一枚ずつフォークで穴をあける。
⑦160℃に温めたオーブンで20分程度焼く。
⑧焼きあがったら天板ことそのまま冷まし、1枚ずつバラバラにして、できあがり。

 
↑3㎜の厚さがサクサクに仕上げるコツ!

↑こんがりと焼けました!

サクサクした食感。粉とフェンネルの甘みを楽しむビスケットです!

プチプチした「フェンネルシード」が食べ応えのある一品。
ほどよい塩気が後を引く。
お腹かすいたときに、パクパク。

チーズやトマトなど、前菜をのせておつまみに。
サクサクとまらない、ビスケットです。

とっても簡単♪

親子でも楽しくつくれるおやつ。


おすすめのハーブ菓子(*^-^*)/

フレッシュフェンネルで香りづけ!簡単「ザワークラウト風キャベツ」つくりかた

 

フェンネルで香りづけ!

簡単「ザワークラウト風キャベツ」レシピ

古くからヨーロッパで親しまれてきた
酢キャベツ「ザワークラウト」は、

野菜の栄養素を補うための保存食として
キャベツを乳酸発酵させてつくる発酵食。

本来、酢などは加えず常温で自然発酵させて作るもの。
でも、本格的なザワークラウトはなかなか、、
というときもありますよね。

千切りキャベツを塩分で凝縮させた
シャッキリとした歯応えと食感
さっぱりとした風味。

プチプチした生のフェンネルシードで香りづけ。

甘くスパイシーなフレッシュフェンネルは、
キャベツにもよく合う。

思いついたときにすぐに作れる
とっても簡単♪ザワークラウト風

酢キャベツのレシピを紹介します↓↓


フェンネルシード

フェンネルで香りづけ「ザワークラウト風キャベツ」材料

キャベツ 1/2個分
塩 小さじ1
フェンネルシード(フレッシュ) 4~5房分くらい
ローレル 1枚
ブラックペッパー 適量

A 白ワインビネガー 大さじ2
  植物油 大さじ1
  砂糖 小さじ1


フェンネルで香りづけ「ザワークラウト風キャベツ」つくりかた

①千切りしたキャベツに塩をふり、10分程度おく。Aの調味液を合わせておく。
②キャベツからでた水分をきり、キッチンペパーなどで水気を吸い取る。
③フェンネルの房からシードの部分のみを外し、Aの調味液と合わせる。
②のキャベツに③を回しかけ、ローレルを加え混ぜ合わせ、お好みでブラックペッパーをふり、味を整える。
※30分~1時間程度、時間があれば半日以上馴染ませると美味しい。すぐに食べたい場合は、ローレルを省略(使わなくても)してもOK。(ローレルは、食べる前に取り出してください。)

キャベツの自然な甘さにフェンネルの風味がよく合う一品!

お肉料理やソーセージに添えて。
さっぱりしていて、キャベツがたっぷり食べれらちゃう。

同じセリ科のウイキョウ属のスパイス「キャラウェイ」も
ザワークラウトづくりによく使われます。

どこか香りが似ているかんじがするのは、
どちらも「アネトール」という
爽やかで甘い共通の香り成分をもっているから。


ビタミンU(キャベジン)を豊富に含むキャベツ。
胃腸の粘膜の代謝を活発にしてくれる栄養素。

フェンネルも胃腸の調子を整えてくれる働きが。

おなかを優しく整える組み合わせです!!

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