ハーブコラム
神聖なハーブ「バジル」
家庭菜園でもお馴染み。
キッチンハーブ「バジル」。
ハーブオイルにジェノヴェーゼソース、
ピザやサラダ、パスタに添えるだけで、
爽やかでスッキリした
刺激的な風味をもっていますよね。
トマトやチーズとの組み合わせは
とにかく絶品です。
ハーブの中でも比較的ポピュラーな
「バジル」ですが、
3000年以上前から栽培され、
歴史の深いハーブのひとつ。
バジルには「死後の世界」 に
結びつくような言い伝えが、
いくつかあります。
古代ギリシャや古代エジプトでは、
バジルは亡くなった人々の
「 天の門を開くハーブ」とされました。
来世へのたびの安全を
守ってくれると考えられていたよう。
原産地インドでも、
無事に神様の元に行けるように、
「バジル」の学名は、Ocimum basilicum。
種小名は、ギリシャ語の「basilikon」
王にふさわしい
の意味に由来しており、
魔除け( 浄化)のハーブとして
王家の庭に植えられていたことから
この名がついたという説も。
王族の薬湯に使われたほか
中世時代の地中海地方では、
裁判官や高官などが
消臭用にバジルの束を
外出の際に身につけていた。
そんなお話も伝わっています。
美味しいばかりではなく、
その爽やかさで「神聖なハーブ」として
人々に愛されていたのですね。
「バジル」は、消化を促すほか、
刺激的な香りは神経系を丈夫にして、
イライラや不安、 気分的な落ち込みにも働きます。
沢山収穫できたら、
乾燥させドライハーブにして
ストックするほか、バジルティーとしても〇。
フレッシュミントなどに
バジルを合わせたブレンドティーも爽やかです。